最近脳内茶番劇場が大人しくて、記事が妙にすっきりしている。字数も長くない程度に収まっているので、さっそく集中力がついてきてるんじゃないかという成果を実感している今日この頃。(集中力のうんぬんの詳細は仕事のミスを脳科学で減らす方法参照)
この調子だ、俺氏の人生。
さて、今日は「掛け」での取り引きのお話。
今まで解説してきた「小切手」と「手形」を振り出す、という行為は、物を買った際の支払いを後回しにした場合「ちゃんと払いますよ」という証拠品のようなものだった。
銀行に「小切手」なり「手形」なりもっていくと、換金してもらえる、ということで売り手に安心な仕組み。お金は確かに間を置いて払うことになるけど、お金と同等の価値を得られるモノ(小切手、手形)を得ることでより取り引きを正確なものにできた。
しかし、この世の中にはほんとに「払っとくねー」という宣言だけで約束してしまえる取り引きも存在するのだとか。いわゆる「ツケ」というやつ。
こういった取り引きについて、使用する勘定科目がある。
「売掛金」と「買掛金」
簿記ではどの試験にも絶対出てくる用語だと思う。ポケモンでいうポッポ、コナンでいう少年探偵団、刀剣乱舞でいう鳴狐ぐらいの頻度で出てくる勘定科目(さだちゃんくだしあ)
本日は「売掛金」について。
「売掛金」はものを売った人目線で掛け取り引きを処理したもの。「後で払うわー」と言われた立場で使用する勘定科目。
「売掛金」は未来にお金がもらえる権利だから、「資産」の勘定科目。
具体的に、100円分を掛けで売り上げた時の仕訳はこんな感じ。
売掛金(未来にお金がもらえる)→資産の増加
売上→収益の増加
この段階で増えたのはあくまで「お金がもらえる権利」であって、実物としては何ももらっていない。
掛けになってた分のお金を払ってもらった場合の仕訳はこんな感じ。
実際に払ってもらった段階で「未来にお金が増える権利」というのは達成されたことになるので、「売掛金(資産)」は減少。
「現金」が払われたことで、資産が正式に増えました、という仕訳。これができた段階で取り引きは終了になるってばよ。
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