「小口現金」とは、小口の現金を支払うための現金だそうで。
「小口現金」を説明するのに「小口」と「現金」をそのまま使うの鳥頭的にアウトなのでもうちょい噛み砕いてみる。
そのまま言葉を漢字から解釈するならば、小さい口の現金、となるが。「口」ってなんだ、ストレート解釈(フリーダム)するなら、おちょぼぐち現金っていう理解になるぞ。なるほど、わからん!!
※小口現金イメージ図
というわけで、鳥頭が元気になってきたので「小口」ってなーに?という疑問を解消するべく中学から愛用している漢字字典ちゃんにご登場頂いた。以下そのまとめである。
「口(くち)」という漢字は多彩な意味を持つ漢字。
物を食べる器官、というのがもともとの使われ方かと思うけど、それから派生する形で意味を付け加えられた形だろう。
例えば、ものを出し入れすることができるとして、中身と外側の境目としての口。「入り口」「がま口」「開け口」
ものが入るときに一番はじめに通過する場所としての開始したばかりというような時間的意味を持つ口。「宵の口」「秋口」
ものが入るという観点から、穴としての意味を持つ口。「換気口」「傷口」
食べるという行為に関連して、好き嫌いがわかりやすく出る場所として「彼は相当いける口だ」とか分類する意味にも使用する。
日本語って難しいね(KONAMI)
その意味の中に「量を表す表現」としての用法がある。「口減らし」という言葉があるように、「食べる」という行為から派生した意味だと考えられる。
おそらく「小口現金」の「口」というのはこの用法。大きな取り引きではなく、小さな取り引きを行うための現金。いうなれば業務用スーパーで仕入れを行うか、コンビニでお昼を買うか。というような取り引きの規模について制限するための「小口」という言葉。
「仕入」「水道光熱費」みたいな大きな出費ではなく、「ボールペンがなくなった」とか「客人来たからお茶ほしい」とかちまちました出費に対して当てるためのお金。
一回一回仕訳するのも面倒だし、「現金」の一部を「小口現金」に振り替えておいて、まとめてレシートを提出してもらった方が楽だよね。という経理のお仕事の効率化を意識した勘定科目だ。
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